慶ドミのぼっちでもドミニオン

基本ドミニオンのことについて書きたいな〜って。

意外とあるね市場っぽいの 〜ステロゴリラによる市場系セレクション〜

ドミニオン界隈で一時期キャントリップ論争が行われていました。個人的には+1ドローと+1アクションが保障されているカードのことだと思っています。なので馬上槍試合などが1ドローできる状態はキャントリップに”なった”という認識がありますね(基本キャントリップだけど)。そんな中でも市場系ってどれくらい便利なのかってことを今回まとめようと思います。

 

そもそも自分が考える市場系は

+1カード・+1アクション・+1金があり、2アクション以上つかない(2アクションついたら村系)

※ただし青空市場は例外的に加えるものとする

という条件のカードです。ほら、+1カード・+1アクション・+1金のカードって多いじゃないですかー。ようはそれですよそれ。

 

市場

本家。市場系全般は連打する(集める)ことで強くなるのが真骨頂だが、5金という高さも相まって集めにくい。購入権のために1,2枚補助として入れるのが一般的。海賊船や山賊のような財宝破壊系に対する対抗策として取ることも多い(なお義賊は銅貨が撒かれる模様)。

共謀者

3枚目以降という制約はあるが、デッキを止まらせずに2金出せる能力は魅力的。コンボに向かう初手の4金として買うにも銀貨として十分働いてくれるのが売り。玉座系と絡めてもアクションが出せるし、適当に入れてもコンボが繋がりやすくリソースを生むので初心者から上級者まで使い勝手のいいカード。

宝物庫

勝利点を買うまでデッキトップに戻せる。つまり毎ターンセットした枚数分だけ金量が保障されるため、前哨地や使節団の追加ターンや、勝利点を買わない戦術(勝利点トークンやランドマークなど)、まとめて終わらせるワンターンキル系での縁の下の力持ち。終盤は弟子や引揚水夫などの廃棄系と合わせるためにわざと勝利点を買わずに戻す、というプレーも覚えておくと良い。

大市場

銅貨を使わないで買う制約は意外と大きい。1枚入ってしまえば自身が2金を生むので入れやすくなる。買わないで手に入れたり(lurker2枚や改築系で獲得など)石工で過払いしたり。でも一番相性がいいのは橋系かなーやっぱり。彼女も王女に似てるってよく言われる(突然のイシキリ)。

行商人

高く目に留まる安い女って書くとヤバい奴だな(ぉぃ)。ステロで買う訳ないんだけど、コンボでしか買うことないもんなあ普通。buyがあるといっぱい取れるので列柱点の独占が起きうる。普通に使うにも4金帯相当の働きをするし、安く仕入れて高く売る面で廃棄系・改築系との相性は抜群。

馬上槍試合

相手が属州を持っていないという条件はあるものの4金で集めやすく序盤は連打しやすい。終盤は廃村化してしまうことも多いが、2人戦だとあまり気にしなくても良い(毎ターン持ってる可能性が4人戦に対して低い)。欲を言えばハンデスを与えてから打つと効果的。褒章獲得を目指すなら狩猟団のサーチやタイミングを合わせる手段を色々知っておくと良い(停泊所・ゴミあさり・道具・保存・資料庫etcはもちろん、変容コールや召喚で準備する手もある)。

オアシス

沈みを抑えるコンボ補助と考えると3金は破格の性能。しかも銀-オアシスの5金率は91.8%と銀-銀の91.2%よりほんのり高い(詳しい話をすると銅2屋2X-銅4屋1のパターンで銀では助からないが、オアシスだと60%で助かる分が大きい)。欲張ったオアシス-オアシスは92.4%で回転力を生かせるならこっちも視野に入る。また手札を捨てることをメリットとするコンボも多いのがすこすこのすこダゾ(書庫系・移動動物園・Diplomat等のドロー、引ききりからの原住民の村送りや借金廃棄etc……)。

青空市場

連打しても購入権だけ増えるだけで、リアクションの方が本体として買うことの方が多い(使用時効果だけ見れば労働者の村の下位互換だし)。避難所場では納屋廃棄時にリアクションできることを見越して青空市場-廃棄系スタートも悪くない。入ってきた金貨を廃棄しながら金貨を供給するループが組むのが理想で、簡単な例なら改築系はもちろん、弟子・総督のドロー出来る廃棄系や投石機の燃料、コンボ材を取るための石工・Exorcist等がぱっと思いつくところ。あと隠遁者は5-2を引いた人が、寄付は下位番手が泣くはめになる。

屑屋

お手軽廃棄。連打も出来るし一気に廃棄しつつ1金生むため購入ターンも無駄にしない隙のなさ。同じキャントリップ廃棄の改良と違う点は屋敷を廃棄した時の回転力で、買えるカードを使ってコンボを組むなら屑屋、有用な3金カードを多く集めたいなら改良といった感じ(当たり前だけどかなり重要なことだと思うよコレ)。

工匠

コンボ材集めマン。手札を減らしたほうがいい場合があるのはオアシスと一緒だが、こちらは任意の枚数が減らせる(何も獲得しなくても良い、けどそういうことをすることは流石に稀)。よくも悪くも手札を減らすのでドロー系は多めに入れると良い。単体でデッキトップにコンボ材を載せてアクションが残せるのはコイツだけ。武器庫・replace「ぐぬぬ……」終盤に属州・公領の獲得で差を詰められるのも魅力。

エンポリウム

運任せパトリキくんの下に眠ってる奴。アクション5連打しないと2点を取れないので、ステロ側がカットするのも悔しみがある。出来れば購入で1枚ずつよりも大学・祭壇・職人等の工房系で一気に取りきりたい。10点というのは属州1枚半ほどの差になるので、5-3で分けた時の公領ノルマが減るという見方をするといいかも。

戦車競争

勝ったら1金1点が連打できる恐ろしい性能を持つ。負けても相手の山札を見れるキャントリップなので、山札へのアタックを使うかの考慮案件に。密偵系や海の妖婆による相手の調整&地図職人・職人などで自分の調整というように仕組む手もある。但し対戦相手がいなかったり(相手のデッキが5枚で山札がない)引ききりしていたり(自分の山札に対戦するカードがない)するときは何も出来ないので注意。

商人

まーちゃんは市場系じゃい!(購入は出ません)銀貨を持っているとその分出力できる。ただ銀貨を先に出す状況だとリソースを生まないというのは状況的に稀だが注意(闇市場語り部・ヴィラからのアクションフェーズ戻り)。もちろん玉座系で倍にすることも可能。基本セットでのコンボの1つに、手札の財宝を銀貨1枚のみにして商人連打でお金を出す大商人戦法がある。

密猟者

序盤は4金で買えるデメリットがない奴。 実は銀-密猟者(馬上槍試合)スタートの5金率は銀-オアシスと同じ91.8%だったりする。のでフレーバー的には1山枯れたら本性を現すって感じでしょ、知らんけど〜。密猟者自身が枯れやすいんだけどね。2山枯れると流石にポンコツになるので改築系のお世話にかかりたい。でも山枯れする前に属州でキチンと決着を決めたいよね。

 

準市場系

街道

値段を下げることで実質1金出していると見なせる。購入権を出して利用することでその力は2金,3金と膨れ上がる。昔は玉座系で増えないだけが注意点だったが、冒険が出てからはイベントが値下がりしない点も気をつけないといけなくなった(そんなことが出来たら移動遊園地で簡単に無限buy出来ちゃうからね)。コスト参照系との相性は悪くなる反面、カード獲得系との相性が強くなる(獲得出来るレンジが広がる)ので、そういう場では購入が増えずとも取る価値が出てくる。

金物商

序盤に限れば銅貨をめくると市場系、屋敷を落とせば研究所+1枚の回転力とステロにも使える力がある(しかもアクションが余るので民兵などの非ドロー系と組み合わせられる)。これが4金なんだから買うしかないよなあ?中盤でアクションを入れてからは村として機能してくれるのでコンボ側にも有能。ステロ側は何を引いても大体OKだけどコンボ側に取っては効果がランダムなのが気になるが、4金だしまあ妥協点か。

秘術師

デッキトップを当てれば2金生み出す市場系。願いの井戸と違って山札が変わらないので、1枚目で外しても2枚目で絶対にあてることが出来る。当然デッキの種類が少ない構築が求められる(極端な話、当てやすさだけを考えるなら属州と秘術師だけのデッキが望ましい)。5金帯は強いカードがひしめいているので、圧縮がない場では目を向けられないこともしばしば。

隊商の護衛

隊商が遅効性研究所ならこっちは遅効性市場。リアクションとは名ばかりで防御はしてくれない。金量を次ターンに持ち越して偏らせるので、買いたい高額カード・イベントを狙う&銀貨を入れたくないなら買ってやるかって感じ。引ききりの邪魔にもならないので、その安さから物量を集めて交互に張りまくれば意外と戦える。

風車(mill)

オアシスで2枚捨てたら2金出るよってフレーバーの勝利点。銀-millの5金率は94.9%とドミニオン界でも屈指の高さを発揮する。捨てる効果が任意のためコンボの邪魔になりにくく、同じ陰謀2ndのDiplomatやCourtierとの相性も良い。Replaceに至っては呪いを撒きつつmillをトップにセットできる。ドミニオンの王国カードって基本的に同拡張のカードは大体相性がいいことが多いけど、露骨すぎやしないかいヴァッカリーノ?

 

大体こんな感じでしょうか。連打しながら金量確保&手札枚数維持が出来るのが強みで、構築の邪魔をすることなくデッキを成長させることが出来ます。脇役としての補助が一般的であると同時にキャントリップオンリーデッキの出力役として花形を飾ることも。ステロにはなかなかお呼びじゃないのは仕方ないですが、5金率の高さから一考の余地が十分あることは知っておきたいところですね。